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2026年の第102回箱根駅伝は、沖縄県出身ランナーにとって歴史的な転換点となりました。上原琉翔選手(國學院大)大仲竜平選手(日本大)池間凛斗選手(順天堂大)前原颯斗選手(中央学院大)の4名が本戦に出場。特に名門・沖縄県立北山高等学校出身者が主軸を担い、給水シーンで見せた上原選手と嘉数純平選手の絆は、SNSでも「涙なしには見られない」と大きな反響を呼びました。冬の寒さや環境の壁を乗り越え、南国育ちのランナーが箱根路で躍動した軌跡を詳報します。



箱根駅伝に沖縄出身の選手はなぜ「少ない」と言われてきたのか?

(写真はイメージです)

これまで、箱根駅伝において沖縄県出身者は非常に希少な存在でした。その背景には、長距離ランナーにとって過酷な「環境の壁」が存在します。

  • 「暑さ」と「寒さ」の二重苦:年間を通じて温暖な沖縄では、冬場の本格的な走り込みが難しく、逆に氷点下に近い箱根の極寒環境への順応が最大の課題とされてきました。
  • 練習環境のハンデ:以前は本格的な長距離指導体制が限られていましたが、近年は北山高校をはじめとする指導の充実により、全国トップレベルのランナーが育つ土壌が整いました。

2026年(第102回)大会で躍動した沖縄出身ランナー4選

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今大会、箱根のタスキを繋いだ沖縄の英雄たちのプロフィールと実績をまとめました。

選手名 大学・学年 出身地・出身校 特筆すべき実績・役割
上原 琉翔選手 國學院大學 4年 那覇市・北山高校 チーム主将。エース区間でチームを牽引。
大仲 竜平選手 日本大学 4年 波照間島・北山高校 チーム副主将。日本最南端の有人島から箱根へ。
池間 凛斗選手 順天堂大学 2年 島尻郡東風平・小林高校(宮崎) 2年生ながら名門の主力として出走。
前原 颯斗選手 中央学院大学 3年 今帰仁村・北山高校 北山高の伝統を継承する粘り強い走り。

【感動の深掘り】上原琉翔選手と嘉数純平選手、4年間の絆が繋いだ10キロ地点

今大会で最も多くの視聴者の涙を誘ったのは、10キロ地点の給水シーンでした。

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國學院大學の主将として、並々ならぬプレッシャーの中でエース区間を走る上原琉翔選手。その傍らに駆け寄った給水係は、沖縄本島に位置する沖縄県立北山(ほくざん)高等学校出身で4年間切磋琢磨してきた親友、嘉数純平選手(4年)でした。北山高校は沖縄から箱根駅伝に出場している選手を何人も輩出している名門高校なのです!


沖縄県立北山高等学校

「俺の分まで行ってこい」ボトルに込めた親友の想い

嘉数選手もまた、箱根のメンバー入りを争うトップランナーの一人でした。しかし、最終的に出走が叶わなかった彼は、腐ることなく「親友のサポート」を志願しました。

「琉翔、沖縄の分まで、俺の分まで行ってこい!」

10キロ地点、氷のような寒さの中で嘉数選手から手渡されたボトル。そこには、単なる水分補給以上の、共に汗を流した北山高校時代の記憶と、走れなかった仲間の想いが詰まっていました。ボトルを受け取った上原選手が力強く頷き、再び加速する姿は、まさに「沖縄の絆」が箱根の寒さを溶かした瞬間でした。

沖縄県出身ランナーが示した「新しい時代」の幕開け

2026年大会で4名が出場したことは、沖縄陸上界にとっての「転換点」です。

これまで「沖縄県出身選手は、1大会に1人いれば快挙」と言われた時代を経て、現在はチームの主将・副主将を任されるリーダーへと成長しました。波照間島から箱根へと辿り着いた大仲選手のストーリーや、北山高校の驚異的な育成力は、後に続く沖縄の中高生たちに「自分たちも世界の頂点(箱根)を狙える」という確信を与えました!素晴らしいことです!!

結論:沖縄出身ランナーは箱根の舞台で「強さ」を証明した

(写真はイメージです)

「沖縄出身は長距離に向かない」——そんな過去の偏見は、2026年の箱根駅伝の彼らの激走によって完全に塗り替えられました。

南国の風を箱根に運んだ彼らの物語は、環境を言い訳にせず夢を追うことの尊さを教えてくれます。彼らが繋いだタスキは、未来の沖縄ランナーたちへと力強く引き継がれていくことでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!